記憶術を学んでいる人は、同時に速読術を習得したいと考えるようです。
やはり速読を身につけると、簡単に記憶ができたり、試験に合格できると考えるのでしょう。
以前に記憶術を中心とするこのサイトでも、速読術のことを少し解説したことがあります。
記憶術を学ぶ上でも、速読術というのはとても有効な技術なのですが、分速何万文字というようなレベルの速読術は必要ないです。
もちろんそのレベルの速読術ができるということは素晴らしいことですが、それを習得するのに普通の人は長い時間がかかります。
したがって速読術は、ある程度のレベルまで行けば、あとは記憶術とあわせて相乗効果を期待するほうが良いのです。
記憶術をトレーニングしていく中で、速読術をトレーニングしなくても、ある程度習得できるということは以前お話しました。
人の読書のスピードは何度も読むと、読むたびに早くなります。
記憶術での速読術はこれを巧みに利用するのです。
まず情報の整理で読まなければならない本に、何が書いてあるのかのポイントをつかみます。
そして、ざっと全体の要点を読んでいくのです。
さらにペンキを塗るように何度も読んできます。
読む回数が増えるごとに読むスピードがはるかに速くなります。
記憶術での情報の整理が速読術にそのまま応用できるということです。
この情報の整理ができれば、ことさらに速読術を学ぶ必要もないということになります。
ここでの速読術は何度も読むことでスピードが上がっていくことを利用しています。
記憶術でも大切なことですが、いきなり完璧を求めることを速読術ではしてはいけないということです。
完璧主義の人に多いのは、最初から本をすべて理解し、一字一句逃さず読んで聞かなければならないと頑張ることです。
しかし、最初から完璧にできる人などいません。
人はどんなことでも、少しずつ上達していくのです。
勉強することも少しずつ上達していきます。
記憶術や速読術はその上達のスピードをあげるためのテクニックです。
そして上達のテクニックの重要なことは、分からないことは飛ばしてしまうということです。
記憶術も速読術も情報を整理して、ポイントをつかみ、そのポイントに雪だるまを大きくするように知識を増やしていくのです。
その知識を増やすスピードを上げるのが記憶術と速読術のテクニックです。
分からないところは飛ばしてしまって、次に進む。
そうすることで、他に得た知識がその分からない部分を覆うことができ、後で必ず理解できるときが来ます。
最初から完璧を目指さずに、知識を相乗的に増やすこと、これが記憶術と速読術のテクニック。
このテクニックを身につけると、雪だるまが見る見るうちに大きくなるのです。
それが記憶術と速読術の力です。