記憶術ではスピードがとても重要な要素になることは何度かご説明してきました。
その理由も何度か解説してきました。
1秒以内に思い出すことができないものは記憶していない。
1秒以内に思い出せるように復習を繰り返すことが記憶術では必要です。
皆さんは頭の中で、読書などをしたときに、その内容を確認するためにもう一度同じ内容を頭の中で繰り返していると思います。
それを追唱ということは以前解説しました。
記憶術ではこの追唱をできる限り早くすることがスピードを要求する理由の一つでもあります。
記憶できていないものを思い出すときには、この追唱が遅いはずです。
復習はこの追唱を早くするためのテクニックでもあるのです。
自分自身で追唱のスピードを管理すること、これが記憶術で必要とされること。
ただ漫然と復習をしていたのでは、思い出すスピードがなかなか上がりません。
記憶術では、このように自分自身を客観的にとらえ、管理することが重要です。
記憶術は間違えると、自己満足で終わってしまうことがあります。
1秒のルールを緩め、この程度であれば記憶できているであろう。
もう復習の必要もないであろう。
このようになった記憶術は実際の試験などで大きな穴となることがあります。
試験で全く思い出せない状態を作り出す記憶術というのは、自己管理ができていない証拠です。
全く手をつけていないものを間違えることは、自己管理の問題ではありません。
一度記憶術で手を付け、1秒ルールをクリアーできなかったものも仕方ないのでしょう。
しかし、1秒ルールを緩め、思い出せなかったときは、自分の管理ができていません。
記憶術というのは、客観的な自分の分析をしっかりとできる人間が最大の恩恵を受けることができます。
このことを忘れずに、記憶術に取り組んでいただきたいものです。
記憶術に大切なのはリラックスですが、自己分析までリラックスすることのないようにしなければなりません。